【100プリ】 消えない過去と生きる今(ルイとのお話)
第24章 夢√編 時期国王と星のない夜
・・・・・・・・・・・・
零がルイの元へと歩いて行く
後ろ姿を見つめて、
ノアはすっと目を細めた。
ノア「一番に知ってるはずの零が知らないのは・・・おかしいよね」
カイン「何ぼさっとしてんだ。行くぞノア」
ノアは一瞬だけ眉を寄せると、
カインの少し後ろを
気怠そうに歩き出した。
――・・・零がルイを探している頃。
ルイ「・・・・・・・・・・・・」
ルイはバルコニーで一人、
星のない夜空を見上げていた。
何かを思い返すように、
ルイは目を閉じて
手すりについた手を握り締める。
ルイ「ジル。早急に整えてほしい」
ジル「それは・・・?」
ルイ「俺がウィスタリアの次期国王になるための準備だ」
ジル「・・・・・・・・・」
ルイ「俺は次期国王になる。そして、国王陛下に伝えてほしいことがある。・・・・・・たった、一つの願いを叶えてほしい」
ジルはその鋭利な頭を
働かせるような表情を浮かべる。
ジル「・・・願いとは?」
ルイ「・・・たった一つだけだ」
まるで祈るような、
ルイの切実な声が部屋に響いた。
ルイ「100日間のプリンセス制度を、取り下げてほしい」
ジル「・・・・・・っ」
思いがけない言葉にジルが息を呑むと、
ルイは言葉を重ねていく。
ルイ「それで、零を・・・このウィスタリアから出て行かせる」
ジル「・・・理由を、教えて頂けますか?」
ルイ「・・・・・・・・・」
ジル「ハワード卿、本当の理由なくして、首を縦に振ることはできませんよ」
長い沈黙の後に、
ルイは絞り出すような声で言った。
ルイ「・・・プリンセスを駒として利用しようとする動きがある」
ジルはまるで
その人物を知っているという表情で、
ルイを見据えた。