第17章 相棒――迅悠一(中)
夏海は両手で必死に顔を隠そうとする
その手を迅は握りしめた
「…………かわいい…………。好きだよ、夏海」
『…………ず、ずるい………悠一』
「………ハハッ、実力派エリートだから」
『……関係ないでしょ』
「……………じゃあ、何?
夏海のナイトだから?」
『……………恥ずかしいことサラッと言うな!』
「…………ハハハ」
かわいいーっと、連呼しながら夏海を抱き締める迅を抱き締めながら夏海は思った
(悠一こそ…………かっこいいよ………)
「………あ、今俺のことかっこいいって思ったでしょ?」
『…………~~~~っ黙れっ!!』
バシッと迅の頭を叩いた夏海は布団に潜った
アハハと笑いながら迅は夏海の頭であろうところを優しく撫でる
『……………悠一』
「んー?」
『………好き…………』
ちら、と布団から少しだけ顔を出して言うと今度は迅が真っ赤になった
「……………夏海の方がずるいっ…………」