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ワールドトリガー【中・短編集】

第9章 初恋――三輪秀次


夏海side

『秀次!付き合って!!』

廊下の端から陽介と歩いてくる秀次に大声で告白した
廊下にいる人たちはもう見慣れた光景だからかなにもいってこない

むしろ、応援してくれている

秀次は顔はかっこいい方だと思うが人をあまり寄せ付けない
そのせいか、女性隊員には恋愛対象には見られない
学校でもそうだ

その人たちは「どこがいいの!?」と聞いてくるが、私も実際は良くわかっていない

初めて会ったときこの人の彼女になりたい、心からそう思った
その場で名前を聞き、告白をした

その時、今もだがはっきりと断られた
少し、凹んだがそんな暇はない
もっと私を知ってもらわねば!!

………だが、最近は打つ手がなくなってきている
必死に訓練して、太刀川さんたちにも勝てるようになってきたが、秀次は声もかけてくれない

それがさすがに私も落ち込んでいた





『うー……………どうしたらいい?蓮さん、加古さん』

私は今食堂にいた
私の前には蓮さんと、加古さんがいる
偶然あったところ最近どうだと聞かれたのだ

『秀次にどうしたら振り向いてもらえる?』

「押してダメなら引いてみる?」

「三輪くんは通用しないんじゃないかしら……」

『秀次は手強すぎるんだよ』



「おっ、なんだなんだ!?珍しく元気ねーな、朝霧」

上から聞こえてきた声に顔を上げると、陽介と公平がいた

『秀次が………』

「また、秀次かよっ!?」

「お前ほんと懲りねーのな!」

二人ともゲラゲラと笑っている

『だって、好きなんだもん!』

「っかー!!あいつが羨ましいぜっ!!」

『秀次は迷惑だと思ってるかな………』

「あー…………どーだろ……」

「まず、お前ははじめの印象が悪いからなー」

『ええっ!?そうなの!?』

「いや、だってよ………。初めてあったのにその時に告白とか頭おかしいだろ……」

その言葉に蓮さんと、加古さんも驚いた

「そうだったの!?」

「まさか、初対面で告白してたなんて……」

その反応に私は固まった

『え…………マズイことしたの?私……』

「かなりね………」

「夏海は付き合ったこととかあるの?」

加古さんの言葉に全員が次の答えを待つ
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