第6章 幼馴染み――影浦雅人
ベットに戻ると、夏海は布団にくるまってこっちを恐る恐る見た
俺は夏海に近づき、強張った体を抱え上げ、床に下ろし俺はベットに横になった
色々動いたせいで体がひどく怠かった
「………俺が寝てる間に帰れ………」
俺は夏海の返事も聞かず眠りに落ちた
「………………ん……」
『あ、起きた?具合はどう?』
「………帰れっていっただろ」
『病人を放って帰るなんてことできないよ…………うわっ!!』
俺は夏海の腕をつかんで布団に引きずり込んだ
夏海は体を強張らせ、警戒した
俺はそんなこともお構いなしに壊れ物を扱うかのように優しく抱き締めた
次第に夏海の体から力が抜けるのがわかった
「お前は突き放されてんのに、何で俺のことをまだ好きなんだよ………」
『どうしてかはわからないけど、嫌いになれないの。
…………………雅人……鋼から聞いたよ。
私を守るために突き放したんだって』
「チッ………………喋りやがって……!」
『ねえ、雅人……』
夏海は俺を見上げた
『これからは雅人がずっと側にいてよ』
「言われなくても、もう二度と離さねぇ…………」
どちらからともなく、唇を重ねた
―――何があっても俺が守る