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【R18】夜行列車は逆ハー行き

第8章 会いたくない




「あ、あの席はちょっと…!」

え?

あいつの声?

脳裏に焼きつくほどの衝撃。

別れた元彼に気持ち悪いほどによく似た声。

その声色は、嫌な記憶を引っ張り出すもので、私にとって不快でしかなかった。


「な…んで、」

運ばれてきたフレンチトーストを睨みながら、葛藤する私。

「どうしました?」

吉野さんが隣から覗き込み、心配そうに声をかける。

「い…いえ」

結城くんは終始無言のままこちらを見ていた。


「そ、そういえばおふたりの共通の知人ってどんな方なんですか?」

状況を立て直すべく、新しい話題を振る。




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