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【R18】夜行列車は逆ハー行き

第8章 会いたくない




「…幻聴?」

ほどなくして、謎の声は余韻を残すことなく消えた。

まるで白昼夢。

泡沫のようで、淡く空気に溶けた。

「なんだったの…」

思わず溢れる独り言は、返してくれる相手がいないことを思い出させる。

「……」

吉野さん、結城くん、それから

変貌する前の根津さん。

彼は悪い人には見えなかったのにな。


「静か…」

壁に語りかけるように、私はソファに倒れた。

ふかふかで弾力のある素材が、私の体を軽々と持ち上げてくれた。

「いっそ寝てしまおうか…」

時刻は午後10時。

本当ならお酒に溺れてしまいたいところだけど、そんな気力は無いし。

シャワーだけでも浴びなくちゃね。




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