第2章 管理人
疑い深いのかな。
でもわざわざこんな新築のマンションまで使ってどんな大掛かりな犯罪を犯す気だろう。
結果、考えるのがめんどくさくなって早く準備を終わらせることにした。
夜、わたしは部屋の準備をし終えてベッドに横になった。
家具は特にないけどカタログが置いてあったし、どうやらお金は払ってくれるようでそれぞれ好きなものを頼んでいいらしい。
ベッドシーツからカーペット、カーテンと机にそれぞれ付箋を付ける。
これでいっか。
一通り選び終えた所で自然と笑顔がこぼれた。
「ひと段落♪」
本当興味ないことは全くなくせに、楽しいことは早いよね。
自分の気ままな性格にうんざりどころか、いいもんだなとすら思う。
変な仕事ならすぐやめちゃえばいいし、こんないい条件なんだもん。
今だけ!
パソコンもあるし、不足はないみたいだ。
働くのには当然労働も必要だけど、もしかしたら家にいるよりも快適だったりするかな?
目をつぶってそっと眠りにつく。
頑張らなくちゃ……。