第2章 再会
山口side
「ごめん!ツッキー!」
俺が慌てて車から降りると、ツッキーは思い切り俺を睨んできた。
いや、わかってるよ。まさかのエンジントラブルで到着が遅れたせいだってことは。
「…ごめんね。エンジントラブルで、、、」
「もう、いいから。」
「う、うん…。」
ツッキーかなり不機嫌だ。
寒空の下、僕は運転席、ツッキーは助手席に座る。
「………………」
「………………」
会話がない……。
というより、ツッキーがあからさまに話しかけてほしくなさそうだ…。
だけど、しばらく続いた沈黙を破ったのは、意外にもツッキーのほうだった。
「……アイツ、飯とか作れるの?…不安なんだけど。」
「…へっ?!…あっ、あぁ。すごく美味しいよ!!」
「………ふぅん。」
「和食が得意みたい。カナダでも日本の食材を売ってるスーパーで買って、作ってたって言ってたよ。」
「…………」
……???
…ツッキー、なにか気になったのかな?