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【テニプリ】闇菊【R18】

第7章 【ネコニマタタビ】




「もういい加減あきらめれば?そんなことしたって無駄だって」


必死に両手を引っ張って、自由を奪うそれから逃れようとしたけれど、何かにしっかり固定されたその両手は全然解けそうもない。


絶対解けないように結んじゃったもんね、そう楽しそうに笑う彼に、背筋をゾクッと悪寒が走る。


額からツツーッと一筋の汗が流れおちる。
これから起こることを想像すると恐怖から涙が溢れ出す。
拘束された手首にリボンが食い込み、鈍い痛みを放つ。


「どうして……?菊丸くん、彼女、いるんでしょ……?」

「へ?……んなもんいないよん?」

「だって……あの時の女の人……」


そう言いかけて慌てて言葉を飲み込んだ。
そんな私を見下ろす彼はまたしても口元を歪ませると、あんなのただのセフレじゃん、そう言ってニヤリと笑う。


「抜くためだけの道具、ダッチワイフと一緒だって」

「ダッチ……って、そんな酷い……!」


そう言う私に菊丸くんは、別にいーじゃん、なんて面倒くさそうに頭をかいた。


「言い寄ってきたのはあっちなんだしさ、オレが好きだって言うから時々抱いてやってんの、ボランティアみたいなもんじゃん?」


オレってばやっさしー、そう菊丸くんは得意げに笑う。


「だから小宮山も、今から楽しませてやるかんな?」


この人はいったい誰……?
この歪んだ笑みを浮かべて私を拘束する彼と、教室でみんなの中心にいて無邪気に笑う彼……
本当に同一人物なの……?
私は今まで、この人のいったい何を見ていたと言うの……?


そう歪んだ笑みを浮かべる菊丸くんを見上げながら、困惑と恐怖に息を飲んだ。

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