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~囚われの姫君~【中世☆黒子のバスケ】

第7章 【第六章】黒子の過去


僕が入隊してから、戦火へ赴く時以外は、常に姫の側にいて、彼女を守ることが僕の役目でした。



しかし………



一ヶ月前の帝光大国の創立祭で、全てが壊れてしまいました。


帝光大国国王は、ある者の手によって、毒に侵され倒れてしまい、領主たちも、その者に王女を殺すと脅されて、領地に帰ることを余儀なくされました。

残されたのは王女と姫の幼馴染み、そして僕だけでした。

僕は彼女を守ると誓っていた。

なのに…

全ての策略と作戦を知った時には遅かったんです。

沢山の反逆の兵士たちに囲まれ、姫は、僕たちを守るために幽閉された…。
僕は彼女を救おうと幽閉されているもとへ走りました。だけど、失敗して……高い塔から落ちました。

            
死んだと思いましたが、どうやら木の枝や草に守られて、命は助かったみたいで。
あばら骨が数本骨折してるのを感じて、じっとしていたら、森で小さな犬に助けられたんです。
そして、このまま国に居ても追われて姫の身がもっと危険になるだけだと思い、国外へ脱出したんです。


誠凜諸島に向かう港で、国王死去の新聞を読みました。そして、領主たちが他国の侵略に乗り出すと表明していた。

…あの時、姫を連れて逃げていれば。
もっと早く、気づいていれば。


僕は、悔やんでも悔やみきれないんです。
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