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Dye D? 3

第12章 逃げる




 ミナとミヨは手分けして

部屋から逃げる場所を探していた





ミナは絶対に生き延びたかった


ミナ「どうして鍵が外れないの?」



ミナはドアノブを握って開けよと

ガタガタしたり

鍵穴にヘアーピンを入れて

鍵を開けようと必死だった



それをミヨは静かに見ていた




ミヨは全てを受け入れていた

これが自分の運命なんだと

心の何処かで思っている自分がいたのだ




ミナ「ミナも逃げる方法を探しなさいよ!

アイツらが帰って来るまでに

逃げるんだから!」


ミナはミヨに怒鳴った



ミヨはその声に答えるように

窓に近寄り逃げられるか調べた



重いカーテンを広げて調べると

窓枠にもしっかりと釘を打たれていた



ミヨは小さくため息をついて

ミナに伝えようとした時に

ミヨは驚いた




窓の外は夜中で真っ暗だったので

部屋の明かりで

鏡のように自分が見えていたのだが




・・・・でも自分と重なって

雪がこっちを見て

窓を叩いていたのだ





ミヨ「ミナ!」


ミヨは驚いてミナを呼んだ

ミナはミヨの様子をビックリして

近寄って来た


ミヨ「雪さんが・・・」


震える声で雪が映っている姿を指さした




ミナも窓を見て驚いた顔をした



ミナ「こ、これって・・・・」


ミヨ「どうなってるの・・・」


二人は、窓ガラスの中にいる雪を見ていた


その時に気が付いたのだ


ミナ「ねぇ、これって」


雪は必死に何かを訴えるように

口を何度も動かしていた

叫んでいるように




二人は必死に読み取ろうとした





ミナ「か・・・」










ミヨ「れに・・・」











ミナ「つ?」










ミヨ「た」











ミナ「えて」






二人は顔を見合わせた





ミヨ・ミナ「彼に伝えて!」




読み取れて二人は嬉しそうに顔を見合わせた


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