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Dye D? 3

第69章 眠る










でも、もしかしたら

神様が私の最後の願いを

叶えてくれようとしたのかもしれない



恋をするという・・・・


するとミヨは少し笑いながら言った


ミヨ「吸血鬼は悪ですか?」



その言葉を聞き

渋谷も少しだけ笑いながら


渋谷「前も言ったやろ

吸血鬼は悪やで」




ミヨ「そうですよね

こんなに素敵ですけど・・・」


ミヨはそう言いながら笑ったのだ

そんなミヨを渋谷は見つめながら



渋谷「いつの時代も

悪は素敵に見えるんやて」



そう冷たく言ったのだ

そんな渋谷に

ミヨは微笑みながら頷いた


ミヨ「そうでしたよね・・」


渋谷はゆっくりと笑いを止めると

覚悟を決めたように聞いた



いくら時間を引き延ばしても

無駄なことを知っていたから



渋谷「ほんまにええん?」


辛そうな瞳の渋谷に

ミヨは微笑みながら


ミヨ「はい・・・

私は最後に

恋ができて幸せでした・・・」



そう言うと静かに

目を閉じると渋谷の前に

しゃがんだのだ




その姿に渋谷は覚悟を決めると

躊躇なくミヨの首に牙を

たてたのだ


しかし一筋の涙を流しながら


ミヨは牙をたてられ苦痛のはずなのに

幸せそうに微笑んでいた





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