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Dye D? 3

第55章 探り






 ミナは部屋のノックの音で目が覚めた

目の前に広がる天井に驚かなくなっていた



ミナ「・・・・・」


頭を上げると重く感じた

そして目が開く事さえ辛かった


腕の傷もまだ痛んでいた





首を左右に振って

意識をしっかり持とうとして

頭を上げると





そんなミナの前に

大倉が静かに立っていたのだ


大倉に見つめられている事に

胸がときめくのだった



大倉はミナの気持ちを知らずに

静かに声を掛けた



大倉「どうしたんですか?

ご気分が悪いんですか?」



その言葉を聞いた

ミナは静かに首を振って答えたが

しかしミナの顔色は

大倉の目から見ても悪かった



大倉はミナを気遣うように声を掛ける



大倉「ほんとうに?」



大倉の優しい言葉に

ミナは胸がどんどん熱くなっていく





そんな大倉の後ろに

錦戸の姿がミナの目に見え瞬間に

ミナの顔色が変わった



ミナは錦戸に向かって冷たく言った




ミナ「二人で何の用ですか?」



錦戸はミナを見たが

無視するように足を動かして

部屋の中を歩いた




そんな様子を大倉は見ながら

優しく微笑みミナに言ったのだ



大倉「いえ・・・・

なかなか起きて来なかったので

少し心配になって・・・」



大倉の言葉がミナの心に入ってくる

胸の高鳴りが大きくなっていくが

その大倉の後ろで

錦戸は部屋を探索するように

歩き回っていたのだ



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