第53章 作戦

丸山が横山に聞いたのだ



丸山「僕たちは何をしたらいいの？」




真剣な丸山の表情を見て

横山は静かに話しだした




横山「今から手分けして

あるモノを探ってもらう

しかしその事は

このメンバーだけの秘密や」




その言葉に大倉が動揺した



大倉「それって・・・・」



丸山も動揺して不安そうに聞いた



丸山「僕たち以外の誰かって事・・・」




丸山はここに居ない

渋谷と村上を頭に浮かべていたのだ




二人の言葉に横山はため息をつき

丸山の考えを否定するように言った



横山「探ってる事がばれたら

他の場所に隠されるだけやから

そのためや」



その言葉に錦戸が意地悪気に言った



錦戸「でも、残りは二人やろ？

ほとんどが探るって事やん」



その言葉に横山はあっさりと答える



横山「これで違う所に隠されたら

内通者はお前らの誰かって事や」



その言葉に安田が聞いた



安田「じゃあ

俺らも疑われてるって事なん？」



その言葉すら横山は威風した



横山「俺が敵で本気で勝つ気なら

仲間から騙すで」




その言葉に

誰もの気持ちが引き締まったのだ



横山「ええか

他の者に悟られずに探せよええな」




横山はある確信を手に入れていた

力が戻った今

彼には怖いモノなどなかった

後は犯人を追い詰めるだけだと

思っていたのだ