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Dye D? 3

第49章 喪失【目的】







この絵のように

いつの日か

自分の心は安らぐ事はあるのだろうか



この闇の自分に

幸せは来るのだろうかと・・・・




そんな時だった

後ろから戻って来た村上が声を掛けたのだ





村上「男二人で

そんな所で何しとるんや?」



不思議そうに自分たちを見ている

村上に渋谷は清まして言ったのだ



渋谷「絵画鑑賞やで・・・」



その言葉に一緒に来ていた

錦戸と安田も驚いたように笑ったのだ



錦戸「すばる君が絵画鑑賞するん?」



安田「女の裸の絵やったらするかもな」



その二人の言葉を

笑いながら受け取っていた



その姿を丸山は

少し寂しそうに見ていたのだ



丸山は渋谷の抱えている

孤独を感じていたのだ



そして村上も

この渋谷の変化を感じていた




村上「・・・・すばる?」




村上に呼ばれて渋谷は

マリアの絵から振り向いた




自分を見つめる渋谷の顔を見ながら

村上は心配になった




村上「お前、大丈夫か?」



その言葉に答えるように

渋谷は苦笑いしながら




渋谷「なにがやねん?

俺は元気やで」



そう言うと頭をかいたのだ



すると安田が突然

嬉しそうに渋谷にくっつくように

抱きついたのだ



そんな安田に渋谷は

少し驚いた顔をして焦ると

安田は嬉しそうに



安田「寂しい時はなぁ

こうして側におると

一人じゃないって思えるやろ?」



その言葉に誰もが驚いていた


すると丸山がゆっくりと動き出し

渋谷に安田と同じように

抱きついたのだ




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