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Dye D? 3

第48章 喪失  12【失望】








その姿を見た横山は




横山「お前

何か特別なカードを持ってるやろ?」




横山の言葉に渋谷は小さく笑ったのだ

そしてため息と一緒に言った




渋谷「お前の言葉で言えば

まだ時が来てない・・・・」




その言葉に横山は渋谷を見つめ続けたのだ


その視線に渋谷は照れるように

自分の胸の奥を話した




渋谷「なぁ・・・

恋ってどんなんや?」



突然の質問に横山は驚いた顔を見せた

そして身体を起こした




横山「おい、どないしたんや?」



笑いながら言う横山に

渋谷は苦笑いしながら





渋谷「いつの日か

俺の凍った心が温もる事は

あるんかなって・・・」




横山はその言葉の真意を探ろうとした




横山「すばる・・・・」



渋谷は恥ずかしくなったのか

ゆっくりと立ち上がると



渋谷「まぁ・・・

今の話は忘れてくれ」





そう言うと横山に背中を向けたのだ



横山は渋谷の背中を見つめながら

声をかけた




横山「いつの日か

心が安らぐ日は来るやろ

お前も俺もな・・・・」




その言葉に渋谷は寂しく笑った



渋谷「横、ありがとうな・・・」



その寂しそうな言葉に

横山は更に付け加えたのだ




横山「俺が

必ず安らぐようにするわ」



その言葉を聞いて

渋谷は少し吹きながら言った



渋谷「気持ち悪い事を言わんといてくれや」



そう言うと横山に笑顔を見せると

部屋の扉を閉めたのだ






残された横山は呟いた




横山「あと、4時間・・・・」




そう言って

自分の手を静かに

見つめたのだった




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