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Dye D? 3

第47章 喪失  11【略奪】








丸山は部屋を出た横山を急いで追いかけた

そして一人歩いている

横山の肩を掴んで歩みを止めたのだ



そして横山を見つめ




丸山「ねぇ、取り返すって?」




少し息を切らしている

丸山を横山は冷静に見つめ



横山「吸血鬼を怒らしたアホを

どうなるか教えたらなアカンからな・・・」


そう言って

今まで見た事のない

怒りを顔に現していたのだ




その横山を見つめ丸山は寂しそうに俯いた



丸山「もう・・・

犯人は分かってるんだね・・・」




その言葉に横山は苦笑いした


横山「だいたいな・・・・」




丸山はため息をつくように天井を見つめ




丸山「やっぱりね」



その言葉に横山は冷たく言った




横山「お前の答えと一緒と思うで・・・」



その言葉に丸山は苦笑いした




丸山は胸が痛かった

この悲しい物語の結末を思うと




丸山「助ける方法はないのかな・・・」




その言葉に横山は頭をかきながら



横山「さぁ、どうかな

それこそ神のみぞ知るやな」



そう言って歩き始めたのだ




丸山「そうだね・・・・」



丸山は大倉を思っていた



子供はみんなの未来だったから

奪った犯人は許されるはずはないと

分かっていたから




助けたいのに

助けられない道に

進んでいる事が

何よりも悲しかったのだ



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