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Dye D? 3

第45章 帰還






目の前の男の行動を信じられなかったのだ




錦戸「提携って・・・・」



安田「ちょ、マジ勘弁やって・・・」





呆れるように落ち込んだ二人を別に

雪は笑っていた




錦戸は複雑な気持ちで




錦戸「提携てなん?」




安田「勝手に話が進んでるやん?」





興奮する二人に

横山は空を指さしながら言った





横山「なぁ、早よせんと朝になんで」




二人は明るくなって来ている空を見た



錦戸「やべ!」


焦っている二人に横山は



横山「この世界でも灰になるか

試してみるか?」



そう意地悪を言うと

二人は横山を睨み



安田「実験するなら

横ちょだけでやってな!」




そう言うと隠し部屋の壁に急いだのだ

そして一人ずつ静かに霧になって行ったのだ




ガランとした

部屋の中には古い鏡が置かれていた




横山は無言のまま鏡の周りを歩いた

そして小さく笑ったのだ



雪「どうしたんですか?」



雪の問いかけに

横山は妖艶な微笑みで



横山「この鏡は闇の物や・・・」



雪の驚いた顔で見た



横山「俺らの所は神の物やけど

ここは闇の物や・・・

おもろいな・・・」



すると錦戸は

茶化しながら言ったのだ



錦戸「そう逆あるもあるんやな」



その言葉に笑いながら



横山「そうやな・・・」




横山の横に立ちながら

鏡を見つめながら

安田がボッソと言った




安田「ほんまに不思議が多いな」




その言葉に笑いながら



横山「やから俺らは退屈せんやろ?」



そう言うと鏡に自分の手を当て

静かに目を閉じたのだ



すると三人の目の前で横山が鏡に

吸い込まれて行ってしまったのだ




横山が消えた事に

しばらくの間は驚いたが



気合を入れるように

大きな深呼吸をすると



錦戸「俺らも帰ろうか?」


そう言うと順番に同じように

鏡に手を当てると

自分たちの世界に帰って行ったのだ




これから起こる戦いすら

誰も予想もしないで

自分たちを待っている仲間の所に
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