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Dye D? 3

第41章 屋敷






 横山は壁にもたれながら

窓の向こうを見て待っていた







向こうの仲間が何かして

こちらに変化が起こる事を

見逃さないように

神経をとがらせ




その時を静かに待っていた







しかし他の三人は長い夜を

もてあましているようだった



錦戸と安田は二人でふざけ合っていて

軽く殴り合いをして遊んでいた

それを雪は静かに見守るように微笑んでいた




部屋には錦戸と安田の笑い声が

時々、響いて和やかに過ぎていた




長い夜が刻々と過ぎていく



深夜になろうかとした時だった

部屋の扉にノックの音が響いたのだ




その瞬間

誰もが緊張が走り扉に注目した




じゃれあっていた錦戸と安田は

動けずに息を飲んで扉を見つめていた



すると

壁にもたれていた横山が

ゆっくりと動き出し扉のノブに手をかけた




雪「横山さん、大丈夫なんですか?」




雪は扉の向こうの相手を感じて

止めるように言いながら動こうとした



横山は雪に微笑みを浮かべ答えたのだ



横山「待ってたチャンスを

ここで捨てたらアホやろ?」




そう言って目の前の扉を静かに開けたのだ






誰もが動けずに横山の行動を

息を飲み見守っていた






扉を開けた横山の前には

先ほど現れたように

頭から黒いフードを被った者が

無言で立っていた




その風貌に臆する事なく

横山は相手を見据え言った




横山「なんや?」



すると

目の前の黒のフードは少しだけ頭を上げ

口元が見えたが


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