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Dye D? 3

第37章 動き出す






安田は息を飲んだ

死神の圧倒的な強さに

恐怖が自分を締め付けてくるのだ





相手の強さを知ると

この場から逃げ出したくなっていた

その時だった

雪が優しく安田の腕を掴んで

頷いたのだ





その様子を安田は見ると

雪に励まされるように足を進めた






フロントの死神は二人に気が付いたように

頭のローブが動いた





安田の緊張が高まった

雪も一瞬足が止まりかけた





死神は動かずに自分たちを見ていた

しかし

それ以上は何もする様子は見せなかった





そう横山の言葉通りに





安田は頭を少し下げたのだ

それに反応するように

死神も頭を少し下げると

何事もなかったように

また俯くように下を向いた







二人はその様子を見て

少しだけ安心した顔になり


ロビーを抜けて外に出て行ったのだった






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