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Dye D? 3

第35章 連絡






 錦戸は

安田の元に帰る横山の背中を見て

黙って歩いていた




さっきまで自分の目の前で

起きた事を思い出しながら



誰もが震えあがる

死神のボスと

目の前の男は対等に渡り合っていたのだ



この男の絶対たる自信は何なんだろうかと

考えていた





すると背中に視線を感じてか

横山が少し笑いながら声を掛けてきた



横山「・・・・なんや?

言いたい事があるんやったら

言ってええんやで」




横山の言葉に押されるように

錦戸は口を開いた




錦戸「なぁ・・・

あんな約束してええん?」



その言葉に

横山は考えるように顎を触りながら




横山「大丈夫や

おおよその検討はついとるし・・・」




錦戸は真剣な顔をして

横山を見ていた

そして口を開いた




錦戸「犯人てゲストのどっちかやろ?」



その質問に横山は少し俯きながら



横山「それだけなら

ここまでは出来んやろ?」



その言葉の重みに錦戸は驚いたのだ




錦戸「ほんまに、俺ら勝てるんか?」




その様子を横山は少し微笑みながら




横山「まぁ、俺らだけちゃうしな・・・

アイツらも頑張ってもらわんとな」





そう言うと軽く頭をかきながら

また錦戸に背中を見せ

歩き出したのだ





錦戸「ちょ、向こうでも何かあるって事か?」



錦戸は焦りながら

横山に小走りで隣に行くと



しかし横山は隣に来た錦戸を見ることなく

前を見続けて歩いていた

そして冷たく言ったのだ



横山「あらな、まぁおかしいやろ?

犯人は向こうにおるんやし・・・」



その言葉に錦戸は反応する



錦戸「なら、早く帰らんと!

こんな事をしてる場合ちゃうやん!」



焦る錦戸に横山は冷たい目線で



横山「お前にはいつも言ってるやろ

時期尚早やで?」




錦戸「・・・・・・」




横山「なんでもタイミングが大事や」





横山の言葉に錦戸は俯いた



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