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Dye D? 3

第33章 提携









すると錦戸も調子が戻ってきたようで

強気な口調で




錦戸「横山くんの顔よりはマシやろ?」




そう笑いながら言った

その返事に横山は小さく笑い



横山「さよか・・・・」


横山は錦戸の調子が

戻って来た事を感じて

また前を向き黙って歩きだしたのだった





横山と錦戸は

自分たちの屋敷だったら

フロントの方に向かって進んでいた





近づいて来ると錦戸にも

どこに向かうか分かってきて

緊張が走った




廊下の遠くから小さくだが

フロントが見えて来た時だった



錦戸は息を飲んだ





フロントに自分たちがしているように

黒い人影が立っていたのだ




錦戸「なっ!!!!!!!」



驚いて声をだしかけた錦戸の口を横山は押さえた



横山「しっ、あくまでも冷静におれ・・・」




そう言い錦戸を睨み

静かに手を離し力強く頷いた



錦戸は頷いて返事すると

何もなかったように二人は

フロントに歩いて行った







フロントには

黒いフードを被っていた者が

二人を黙って出迎えた




横山は客のように前に立つと

静かに口を開く




横山「ここのボスに会いたい・・・」



『・・・・・・・』



黒いフードを深く被っているために

相手の表情は全く見えない



錦戸は自分の恐怖を抑えていた

目の前の者を見て

瞳を深紅にし

身体の震えを抑えるのが必死だったのだ




しかし横山は涼しそうな顔で

相手に言ったのだ




横山「こっちの世界に来てもうたから

挨拶したいんやけど・・・」



その言葉に

フードの者は静かに動くと

いつも自分たちが入って行く


フロント奥の部屋に消えていった








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