• テキストサイズ

あなたの声が聞きたくて【another story】

第8章 国見英











付き合ったら何かしら変わるものだと思ってた。


だけど俺と優さんは付き合う前と何ら変わりなかった。


例えば呼び方と敬語。


元々名前で呼び合ってた俺らに変化は無くて、呼び捨てって選択肢もあったけど、先輩の目もあるので高校にいる間はさん付け敬語で通そうと思った。


そして学校生活。


学年で階の違う俺達が校内で会うことは殆ど無くて、お昼だって以前と同じように屋上に集まって食べてるから2人限りにはならない。

せいぜい隣同士に座るくらい。


部活の時だって練習に集中してるからそれどころじゃなくなる。


2人限りになれるのは部活を終えて家に帰るまでの僅かな時間。


手を繋いで、コンビニに寄って、その日あったことを話しながら帰る。


こまめに連絡するのが苦手な俺は、あんまり自分からLI〇Eとかしないし、優さんもそれを知ってか必要以上に連絡してこない。


土日は部活で潰れるし、休養日は優さんは及川さん達と勉強会をする。




あれ?俺達って付き合ってるんですよね?





/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp