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あなたの声が聞きたくて【another story】

第7章 岩泉一【番外編】3











「それでは、誓いのキスを。」


ベールを上げてもらうために少し屈んで、ぎこちない手つきで目の前から視界を遮られるものがなくなった。


「やべえ。すっげー綺麗だ。」


「はじめも、すごくかっこいい。」


改まった感想に2人とも少し照れて笑った。


「じゃあ、すんぞ」


「うん。」


優しく顔を引き寄せられおでこに感じる温もり。


みんなの前でキスするのは恥ずかしいからおでこにしようってはじめが言った。



(でもね、)



はじめの顔が離れて、司祭さんが私達に近づいてきたのがわかった時



「はじめ。」


「あ?…っ!!」



完全に気を抜いていたはじめの首に抱き着き



彼の唇に私のを重ねた。




「やっぱり誓いのキスはコッチじゃなくちゃね?」



「おっ、お前〜ッ」



顔を真っ赤にして口元に手を当てるはじめ。



ひゅーひゅーと冷やかし始める青城メンバー。後ではじめに殴られるなきっと。








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