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うちはの少女

第6章 出会い




•ユヅキside

サスケがどうしても南賀ノ神社本堂に行くって言うから、私も病院を抜けて一緒にうちはの土地に来ていた

サスケ
「南賀ノ神社本堂にはオレ一人で行く。その辺で待っててくれ。」

どうやら兄さんに何か言われた事を確かめに行くらしい

私は何があるのか知っているけど、サスケには言ってない

ユヅキ
「わかった。じゃあ、終わったら出てきてね。」

ただ待っているだけじゃ暇だから、神社の辺りを散歩することにした

少し神社から離れてしまうと木が生い茂っていて、普通に森

この森の奥に昔はよく一人で遊んでいた場所がある

足は自然とそちらに向かっていった

ユヅキ
「懐かしい……。」

そこは昔と変わらず綺麗に花が咲いていた

でも、その奥には木の前で倒れている人がいた

白くキラキラ光る髪をしていて、綺麗な人

一瞬、見惚れてしまった

我に返って、焦ってその人に近付いた

ユヅキ
「だ、大丈夫ですか⁉︎」

私が声をかけると少し動いた

??
「……ち、」

ユヅキ
「え?」

??
「血、ちょうだい」

ユヅキ
「血?」

??
「ごめん、もう無理。」

そう言ってその人は、私のマフラーを取り上げて

首に噛みついた

ユヅキ
「っ⁉︎」

痛い

でも、それと同時に楽になった

??
「ありがと、助かった。」

ユヅキ
「あ、あの何したんですか?」

??
「血、貰った。」

この人は口数が少な過ぎる

??
「序でに毒、抜いた。」

ユヅキ
「毒?…ですか?」

私の質問にその人は頷いた

??
「呪印、危ない。」

思わず、呪印を手で隠した

ユヅキ
「あなた、誰なんですか…?」




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