• テキストサイズ

うちはの少女

第17章 帰郷と波乱




ユヅキ
「これで私は何をすればいいのでしょうか?」

綱手
「お前は体術、忍術には優れている。だが、優しすぎるのがダメなんだ。つまりは精神から鍛えなくてはならないな。」

ユヅキ
「それは先ほどの話とどう繋がるのでしょうか?」

綱手
「これから私がいいと言うまでの間、これ無しで過ごせ。」

綱手は手に持つ眼帯をユヅキに見せた

ユヅキ
「…はい。」

綱手
「主に私の手伝いだ。任務に出る訳ではないから戦う事もない。」

ユヅキ
「はい。よろしくお願いします」

綱手
「さて、仕事の話はこれくらいにしてお前に聞きたいことがあるんだが…」

ユヅキ
「答えられる範囲でならお答えします」

綱手はユヅキを手招きし耳を貸すように言った

綱手
「カカシとはどういう関係なんだ?」

ユヅキ
「はい?」

綱手
「だから!お前とカカシの関係を…」

カカシ
「入りますよー?って、あれ?ユヅキ、何でここ…」

戸を開けて入って来たカカシにユヅキは振り返る

カカシはユヅキの姿を見て言葉が詰まる

カカシ
「…それ外したのか。」

ユヅキ
「はい。」

綱手
「私が預かることにした。しばらくの間私が面倒を見る。心配はいらん。」

カカシ
(…心配しかないんだけどなぁ。)

綱手
「カカシには任務のことで呼んだんだったな。…これだ。説明するまでもないだろ、頼んだぞ。」

綱手はカカシに一枚の紙を渡すと、早く行けとばかりに手を払った

カカシ
(適当だな…)

ユヅキ
「頑張ってください。嫌な予感がします」

ユヅキの言葉に綱手は先ほどまで緩んでいた顔を険しく変えた

綱手
「それはその眼の力か?」

ユヅキ
「いえ、私の単なる感ですが。」

カカシ
「お前の感は妙に当たるから怖いよ…。ま、気をつけるさ」

カカシはユヅキの頭をポンポンと優しく撫でてから出て行った




/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp