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【ハイキュー!!】鈍感女子とお疲れ男子

第6章 保護者代理・及川徹


「…はぁ」

部活前。体育館に向かう廊下で二口は大きなため息をついた。

「?」

隣にいた青根はそれを見て首をかしげた。
しばらくしてから二口はそのはてなが自分に向けられていたことに気づいた。

「あ、女子との会話ってどうすりゃいいのかなってさ…あはは…」

こいつには華楓が好きってバレたくねぇな…特に理由はねぇけど…

「…雪宮華楓?」

「エスパーかよ!?」

「…多分黄金川以外みんな知ってる」

「げっ!まじかよ…」

少しばかし焦る二口に青根は

「いつも通りが…いいと思う」

「え、今のままでいいのか?」

「(コクン」

青根の言ってることは間違ってないかもな…よしっ

「普通に…普通に…」



この言葉は部活でも続いた。

「普通に…普通に…」

「…二口先輩何があったの?」

二口が華楓のことが好きということを知らない黄金川は周りよりはてなが一つ多い。

「え、あ…分かんない…」

二口のことについてなんとなく察している作並は適当に誤魔化す。

「普通に…普通に…」

「二口ぃ!独り言が多いぞ!集中しろ!!」

追分監督は二口の恋愛事情を気にもするはずがなかった。



「というかよ…普通ってなんだよ…いざ言われるとわかんねぇよ…」

「…」

部活が終わり体育館の鍵をかけながら二口は言った。青根が二口にかける言葉を頭の中で選んでいるその時だった。

「え、なにあの人かっこいい〜!」

「キャーこっち来たぁ〜//」

歓声を浴びて一人の男が二口の元に寄ってきた。
その男は見覚えのあるジャージを着ている。
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