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【ハイキュー!!】鈍感女子とお疲れ男子

第4章 頼れる先輩


華楓が電車を乗るのを見届けた二口その時携帯の着信音が鳴った。

…茂庭さん?しかも電話だし…

「…はい。何か用ですか?」

「あ、いや、華楓ちゃんとどうかなぁって」

茂庭の言葉とともに笹谷と鎌先の笑い声も聞こえる。どうやらスピーカーフォンにしているらしい。

「どうかなぁってどういうことですか?」

『え、いやまぁ…ね…(笑)ってかまち!?』

『二口お前雪宮華楓のこと好きなんだろ?』

茂庭の携帯を無理矢理奪った鎌先が唐突に言った。

かまちなんで言っちゃうんだよ!!

『えっと二口…これは…』

「好きですよ?…ファンですから」

焦りながら茂庭が鎌先の発言を撤回しようとしたがその必要はなく、二口は迷うことなく答えた。

『…あのさ…そうじゃなくてだな…何て言うのかなその…恋愛感情でっていうか…』

予想とは違った返答に困った茂庭。だが困っているのは茂庭だけではなかった。

「…言わなきゃダメですか?」

『…え?』

更に予想外なことを二口が言ったため茂庭は何も言えずにいた。

「どうせ気づいてるんですよね…そこまで言ってくるってことは」

『あっまぁね…』

『俺も茂庭と同様』

『俺はさっき笹谷と茂庭に聞いて知った』

「…何で気づいたんですか?」

あまりにもバレるのが早くて驚いたのか二口はやや開き直っていた。

『え、何でって二口の態度?行動からかな?…笹谷は?』

『俺もそんなもんだ』

『俺はさっきこいつらの会話で知った』

俺…隠すの下手なのか…?それとも恋愛が苦手なのか!?

自分にショックを受けた二口であった。
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