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日々草をたずさえて【青春×機関銃】

第1章 序章


ホストクラブ。
そこは女性がひと時の夢や癒しを求める場所。
多くのホストクラブは永久指名制を採用しているが、中には指名変更可能な店もある。
お酒を飲みながら会話をすることに楽しみを見出す。
このホストクラブも例外ではない。
毎夜のように、沢山の女性が訪れ夢や癒しを得ていく。
が、ほんの少し違っている部分があった。
トイガンの音が聞こえる。
そんな普通では有り得ないことも、ここでは不思議ではない。
そしてそんなホストクラブ オリオンの人気ホスト。
松岡正宗。
彼は人気ホスト故に、指名が絶えることもなく忙しい。

「・・・来る必要もないのに何でわざわざここに来ないといけないのよ、正宗」

そう言ったのは人気ホストを相手に不機嫌そうな顔をしている女性。
ホストクラブに来て、人気ホストを指名してこんな顔をしている女性は珍しい。
しかし、そんな不機嫌な顔をされている男もさして気にしている様子はない。
むしろ笑顔のままである。

「まーまー。花子は呼ばないと全然来てくれねーし、たまにはいいだろ」
「当たり前でしょ。正宗に会いにホストクラブ来る必要ないもの」

花子と呼ばれた女性は、他の女性達が少しでも綺麗になろうと着飾っている中、違っていた。
着ているものが女性用スーツ。
勿論スーツ姿でも入れるのだが、ここにいる女性でスーツ姿なのは彼女一人。

「で、わざわざ呼び出して何?用ならメールでも良いじゃない」
「いや!この興奮は直接言うべきだと思ってな!」


「トイ☆ガンガンに新しい仲間が入ったんだぜ!!」


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