第1章 運命の人になれない運命の人
ヒデは笑ってくれる
こんな泣き虫な私を見て
馬鹿な私を見て、
いじわるなよう優しいヒデは
大切な人。
「ちゃんと、帰ってこいよ
あいつも連れて」
「あたりまえでしょ?」
私は決めたの
お互いに例え違う道に行っても
それを受け止めて、
また同じ道を歩くって。
「すげぇなぁ恋って」
「ばーか、もしヒデがいなくなってたとしても
必死に、同じように探すよ」
「……………そっか!」
ヒデはたまにさみしそうな顔をする
それがたまに心配で
不安になる
でも、ヒデなら、
大丈夫だって今までの付き合いでわかってるから
「それじゃあそろそろ
行ってきます」
「おうまたな!」
あなたの笑顔を見れてよかった
きっと生きては帰れないから
「さようなら」