【DIABOLIK LOVERS/短編集/R18】
第6章 誘ってみろ【逆巻シュウ】
『あ!シュウ居た居た!』
私の彼氏でもある逆巻シュウ。
屋敷内を探し回っていればふかふかソファーに横たわって寝ていた。
『シュウー起きてー』
「ん…うるさい…」
いつもこれ。
寝てばかりで恋人である名無しの相手にしようとしない。
『うるさくないよ!いっつもシュウ構ってくれないし…暇』
「俺は暇じゃない」
『どう見ても暇でしょ。寝てるだけだもん』
暇じゃないなんてどの口が言うか。
本当に私達って恋人なの?
「寝るのが忙しい」
『っ〜〜〜、シュウのバーカ!一生寝てればいいよ…もう知らない!』
彼女の相手より寝る方が先なんて…
もう信じらんない…!
『うわっ…!』
腹が立ちその場を離れようと後ろを向けば、ぐぃっと手を引かれバランスを崩した。
『シュウっ…』
バランスを崩した瞬間目を閉じ、痛みを感じないため目を開ければ目の前にシュウの顔が。
横たわっているシュウの上に名無しが乗っている(横たわっている)状態。
「お前…重いな」
『なっ…!』
「ククッ…冗談だけど」
『もう…!からかわないでよ!』
「からかってない、構ってやってるだけだ」