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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第15章 洛山のマネージャー




昨日はなかなか寝付けずに、今朝も夢のせいで早くに目が覚めてしまい寝不足。

泣いた割に瞼は腫れていないが、目の下にはクマができていた。


「テツ君、お願いします……」


どうか、征十郎を助けてあげてください。

あの頃のように笑わせてあげてください。





いつものように制服の上から真っ白な洛山のジャージを羽織った。

最終決戦を前に、控室ではミーティング。


「…これから戦う誠凛ですが、新設校であることと今回が初の全国大会であることから、あまり情報が多いとは言えません。なので、第一クオーターは秀徳戦同様に様子見の方がいいかと思います」


私はノートを広げ、征十郎をはじめとする選手たちの前で話し始める。

これが、私の洛山のマネージャーとしての仕事。


「それと…11番の黒子テツヤについては、昨日のブザービートもありましたし…もはや影の薄さは無いに等しいと考えていいでしょう。更に5番の伊月俊の『鷲の目』は、視野が広いとは言え、秀徳の高尾君のものには劣るものです。黛さんの視線誘導も使えるはずです」

「だってー黛さん!良かったね!」

「うるさい」


決勝戦前だというのにこのやんわりした空気。

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