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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第13章 歯痒い…



ただ、今日の海常の試合を見て感じたのは…黄瀬の足首の違和感。

おそらく、夏からまだ完治していないのだろう。


「(このまま祥ちゃんが勝ち上がれば…まず間違いなく波乱になるわ)」


そしてもう一つ…あっくんの膝と腰だ。

やる気がないと言っても、あの巨体を動かし続けるのは相当な負担が掛かる。

更に、誰もあっくんの負担に気づいていないのか、しっかりしたケアがされていないように感じた。


「妙なことを考えていないだろうな」


征十郎に言われ、ハッと我に返る。


「…何も」

「ふん、ならばいい」


そうは言うものの、征十郎は私の思惑に薄々気づいている。


「(それでも…もう、あなたの言いなりにはならない)」


翌日の三回戦。

『キセキの世代』の各校は着々と勝ち進み、ベスト8が決まった。

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