• テキストサイズ

青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第11章 夏の大三角形なのよ?




「カスミンっ、ドリンクちょーだいっ」


私がドリンクを配っていれば、コタちゃんがいつもと変わらない元気さで、私の元へ走り寄ってくる。


「藍川…さっき俺の噂してただろ」


黛さんはドリンクを受け取りながら、眉間に皺を寄せて言ってくる。


「誰も黛さんの噂なんてしませんよ。自意識過剰ですか」

「そうよ。華澄ちゃんがあなたの話なんてするわけないじゃない」


私とレオ姉で言えば、黛さんはさらに皺を深くして私を見る。


「オイオイ、んな皺寄せてたら、痕が残るぜ?」

「余計なお世話だ」


永ちゃんが黛さんの肩に手を置きながら言うと、黛さんはそれをスッと払う。

その様子に笑った永ちゃんは、口に含んでいたドリンクが口から漏れてしまい、黛さんにかかる。


「永ちゃん、汚いって!ほい、黛さん。俺のタオル貸してあげるよ」

「…お前の汗付タオルじゃねーか」


その一連の流れに、私は思わず笑ってしまう。

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp