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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第2章 聞いてないわ



満開の時期を少し過ぎ、ひらひらと舞い落ちる桜の花びらを眺め、私はいつもながらにブレザーのポケットに手を突っ込んで校門をくぐる。


今日私、藍川華澄は洛山高校に入学する。

本来ならば、こんなところに入学するつもりなど微塵も思っていなかったが、それも全部”彼”の命令だから。


『頑張れよ』


今朝届いていたなんとも従兄らしいたった一言のメールを見て、少しだけ笑みを零した。


「華澄」


私を呼ぶ凛とした声。


「…征十郎」


振り返れば私の想い人、赤司征十郎。

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