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【黒バス】夢の中で【R-18】

第8章 赤いキミと【※】





「水崎さんっ!」

数日が経ちある程度中学校生活にも慣れてきた日。いつものように帰り支度をしているとクラスメイトの男子が席までやってきた。


この前挨拶をした男子の一人だ。この男子は朝や休み時間の度征十郎の席までやってきて征十郎と話したり勉強を教えてもらったりしていた。私も挨拶をしたり一緒に勉強に混ぜてもらったりしているうちに普通に会話をするような関係にはなっていた。


そんな人に声をかけられ帰り支度をしているワタシの隣でまだ部活にいっていない征十郎がなんだ?という目で彼を見る。


「…あのさ一緒に帰らない?俺今日部活ないから。」


いきなり彼にそう言われ用事もないし別に断る理由もない為いいよーと伝えようとした私の言葉に

「すまない。梓は今日バスケ部の用事があるんだ。」

と征十郎が言葉を被せてきた。


『あーそうなの?』

「あぁ、梓いきなり部活を休んだだろ?事故のあと会ってない部員たちが梓のことを心配していてね。顔だけでも出すようにって虹村さんが。」

正直部活に行くのは気が引けた。だが虹村さんが言うのなら仕方がない。

『そうなんだ。……てことだから今日はごめんね。』

彼に向かい両手をあわせる。

「しょうがないよ。…じゃぁまた今度。」

といって彼は教室を出て行った。


「僕たちも行こうか。」

征十郎が鞄を持ち教室を出て行くので私もに荷物をまとめてその後を着いていった。


教室棟を出て中庭を抜ける。すると征十郎は体育館とは反対側へ向かった。

『あれ?征十郎こっちじゃないのー?』

ワタシが体育館の方を向き足をとめると征十郎はグイッとワタシの手をひき

「こっちだ。」

とやはり体育館と反対の方へ歩き始める。そのまま征十郎に手を引かれついたのは特別室棟の裏にある焼却炉だった。

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