第7章 私の学校生活
次の日の朝、昨日と同じように起きて兄の作ってくれた朝食を食べる。
昨日と違ったのは一緒にマンションを出て途中まで兄と一緒に登校したということだ。
学校につき自分の教室へ向かうとすでにそこには征十郎の姿があった。
『おはよう、早いんだね。』
昨日と同じ窓側の席へ着く。
「おはよう梓。今日は朝練があったからね。終えて今さっき教室に来たところだよ。」
征十郎の話によると朝練は朝6時半開始で自主希望らしいのだが一軍のメンバーはほぼ全員参加しているらしい。
そういった話をしているうちにぞろぞろと皆が教室へ入ってくる。
「おはよーー、赤司ー。」
征十郎のもとへ男の子が二人やってくる。征十郎もおはようと返し何か話をしていた。
『あ…おはよー。』
今までのワタシがどうだったのかはわからないがとりあえず皆とコミュニケーションをとることは大事だと思い私は征十郎と話している男の子たちに声をかける。
二人はすごく驚いた顔でこちらを向いた。征十郎も、ん?となにかおかしな顔でこちらを見る。
(…あれ?だめだった…?)
「あ、、あぁおはよう。」
そう一人の男の子が返事を返すとそれに続きもう一人もおはようと言った。
返事が返ってきたことにホッとしよかった、と笑うと
「水崎さんって俺らと話したくないのかと思ってた。」
「俺なんて前に挨拶したらシカトされたぜ?」
彼らがそう話し出す。
「記憶…ないんだっけ?あのさ、、これからは俺らとも“普通”に仲良くしてくれたらうれしいな。」
うん、とワタシは笑った。彼らの顔が赤くなる。
「水崎さんって普通にすげー可愛いけど笑ったらもっと可愛いね。」
『…え?』
いきなり何言ってるんだ、この子は?とその少年を見た。まぁ、確かに私も初めてこの顔を見たときは可愛いと思ったけど…今は自分の顔だなーとしか思わないし…。
へへへ…と照れて笑っていたら
「もうすぐ先生が来る。席に着いたほうがいいんじゃないか?」
と征十郎が落ち着いた声色で彼らにいった。その言葉で彼らは自分の席へと戻っていった。