第2章 真っ白な世界
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『………。ーん。』
うっすらと目を開けると
そこは自分の知らない空間が
広がっていた。
辺り一面真っ白な世界。
『、、、あれ…?わたし…。
…てかここどこ…?』
2、3歩歩いてみるが辺りが真っ白すぎて
自分がどのくらい進んでいるのかすら把握できない。
何も無い空間。
静寂に包まれた空間。
『…夢?』
そう言ってべたに自分の頬をつねる。
『、、、痛い。』
その不思議な空間のなかで私は座り込み目を閉じた。
(あ、そうだ。わたし…。)
自分がこの空間に来る前の記憶がふと頭によぎった。