第2章 まさかここで死ぬなんて…
今日は、特にいつもと変わらない日だった。
普通に学校行って、普通に授業受けて、ただいま帰宅中。
そんな一日。
明日も明後日も、こんな一日がずっと続くと思ってた。
チカチカと点滅している青信号。
あ、これもう渡れないな…
そう思っていると、ふと、私の横に人影が見えた。
その人影は、フラフラと横断歩道へ歩いて行った。
よく見るとその人影は、私よりまだ年下の中学生の女の子だった。
は!?危ないでしょ!?
もう信号、赤に変わってるし!!
道路には、もう車が迫ってきていた。
ヤバッ、助けないと!!
そう思った私は 道路に飛び込み、その女の子の背中を強く押した。
そして女の子は、見事 歩道へと入った。
ふー、ギリギリセーフ。
その女の子は自分に何が起きたのか、まだわかっていないようだった。
麗「危なかったね…もう信号点滅してんだから、横断歩道渡っちゃ
ダメでしょ。」
私がそう言うと、女の子は後ろを振り向き、とても驚いていた。