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澤村くんとトラウマ少女【HQ!!】

第7章 東京遠征〜3〜 ライバル







窓から朝日の光が差し込み、眩しさで目が覚めた。


目を開けると視界に広がる朱色に近い赤。


昨日あのまま寝たんだもんな。


寝顔を覗き込むと、いつもの警戒心剥き出しではない、安心しきった表情に口元が緩む。


そろそろ及川も起きちまうか、、、。



名残惜しい気持ちを押しとどめ、べにを起こそうと揺らす。


岩「べに。おい、べに起きろ!」



「、、、んやぁ、、、も、ちょっとぉ、、、」



ゴンッ!!


一瞬吹き飛びそうになった理性を、壁に後頭部をぶつける事によってぎりぎり繋ぎ留めた。



「、、、ふぁぁっ、、?、、、はじめ?」



寝起きの掠れた声にまた胸がひとつ高鳴る。


まだ眠たいのかゴシゴシ目を擦る。


そっと俺の上から降ろし、しっかりと座らせる。


岩「俺無断で抜けてきたからよ、居ねぇと心配かけちまうからもう行くな?」


「ん。ありがと。はじめ」


岩「良いってことよ。じゃあまた後でな?」



少し足が痺れてたけど、そんなカッコ悪ィとこ見せたくねぇからな。



何事も無かったかのように青城のメンバーが寝ている部屋に走った。



カラカラ


出来るだけ音が小さくなるように開け静かに入る。



よかった。誰も起きてない。



及「ん、、、いわちゃん?どー、、、したの?」



岩「便所行ってた。」



及「ん、、、そっかぁ」



岩「ほら、いつも起きる時間だぞ。ランニング行かねぇの?」


及「いく、、、」



のそっと起きて目を擦る及川。



細かな仕草もちっと似てんな、、、と小さく笑い、ランニングの準備を始めた。





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