第5章 東京遠征〜1〜 初対面
例えば、旭といるときはほのぼのとした空気になって、穏やかな表情をすることが増えた。
1年生たちといるときは、はしゃぐことが増えた。
2年といると縁下と口喧嘩するのは置いといて、年上って感じになることが増えた。
スガといるときはイジリ役になった。
菅「朱莉悪かったってばー」
「、、、スガのボトルクソ甘くしてやる。」
菅「マジやめて、朱莉が小さいのがいけないんだろー?」
「地獄いけ。」
口が悪いところは変わらないけど、、、
そして、俺といるときは、、、
「だいちー。スガがぁー」
前より少しだけ、甘えるようになった。
ほんとに少しだけ。
それでもやっぱり、朱莉が抱えている『ナニカ』は話してくれないし
見えない壁のようなものがある。
、、、気がする。
いつか、彼女の口から聞けるだろうか。