第3章 あの人
「それで?」
「お兄ちゃんって、アルミンのことだけど。わた、僕のお兄ちゃんなんだ。おにいちゃんはすごく賢いんだ。強くて、すごく自慢だよ。だけど僕はなに一つないんだ。なのにお兄ちゃんにばかり迷惑かけてる、巨人の餌になったほうが人類のためにもなるっておもってたのにそれが揺らいだんだ。」
そう。ぶつかった相手はジャン・キルシュタイン。
よくしてくれてるお兄ちゃん的存在。
「なら、5年前。どうしてお前は巨人から逃げた?何故今生きている?少しでも生きたいと。そう願ったからじゃないのか?」
あの時。逃げたのは…どうして?
あの時…。