第5章 訓練兵卒業
「上位10名を発表する。1位ミカサ・アッカーマン。2位ライナー・ブラウン。3位エレン・イェーガー。」
3位にエレンが入っていたことが嬉しくて他はあまり覚えてない。
だけど、私も10位に入れたみたい。
同率だけどね。
だけどわたしは調査兵団を希望する。
以前とは違う。不自然なことに気づいたんだ。
本当に人類が巨人に勝つ気なら上位10名を…いや、力を持つものを中にいれることなんかしないはず。
なのに、この国のシステムはそうなっている。
おかしい。おかしすぎる。
だからわたしは調査兵団に入る。
直接の力にはならなくてもなにかできるはず。
「てめぇ。なにすんだよ?」
また、ジャンとエレンが喧嘩かあ。
あ、エレンが逃げた。めずらし。
いつもエレンがミカサに担がれてって感じなのに。