第7章 後悔は、先には立ってくれない。
………結局、返信できてない。
はぁ…………
「ねぇ、めぐちゃん、はやくして?」
「……はいはい。」
「どうかしたの???」
「…別になんでもないよ。お姉ちゃんには関係ないから。」
「なにそれ。ひどいよ、めぐちゃん……。」
「……いいから回って、続きができない。」
お姉ちゃんのを先に着付けないと、私は浴衣を着られないからね。
はやくしろとか言ってたくせに、そういう変なとこばっかり、気がつくんだ、昔からこのヒトは…
「……はいよ。終わり。」
「やった!チョー可愛い!!さすがめぐちゃん!!
いってきまーーす♪」
で、自分のことさえ満足すれば、すっかり私のことなんか忘れるんだよ、あのヒトは。
はぁ………
取り敢えず、浴衣着よ。