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白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第2章 ★逃避行の先の出会い★






〔白崎零蘭〕



辰也に手を引かれて街へ出る


少し日差しが熱いのが気になるけど、もう慣れたものだ


なんせここは


アメリカなのだから.....




卒業式の後直ぐに私は荷物をまとめてその日の夕方には国際空港へ行き日本を飛び立った


ちょうどアメリカには別荘があるのを知っていたから住むのには困らなかった


何故今アメリカにいるかというと、少し東京、日本から離れたかったのだ


あそこにいると、彼等のことばかり考えてしまうからね


本当は朔夜や家の皆には内緒で行こうと思ったのだけれど、ギリギリ出る時に朔夜に見つかってしまって


訳を話すと溜め息ながら了承してくれ、私は改めてアメリカに来たのだ





来た当初は英語は話せるものの地理が全く分からなくて重いキャリーケースを引っ張りながらうろうろしていたものだ



そんな私を救ってくれたのが今隣を歩く同じ日本人の辰也だった


辰也は私と一つしか年が違わないのにやたらと落ち着いていてとても優しい


初めてあったときもわざわざ日本語で会話してくれた


細かいことまでは言わなかったけどここに来た理由を説明すると、辰也は嫌そうな顔一つもせずに聞いてくれて、更に励ましてくれた




彼の紹介もあって私はストリートバスケが出来るコートに案内された


そこで見た彼らのバスケを見たときは、日本とは大きく違うポテンシャルの高さに酷く驚いた


そこで出会った皆は最初こそは女だからと言って手を抜いていたようだったけど、ちょっと本気を出すと唖然としたかと思うと『もう一度!!』と食らいついてきてくれた


そんな彼等と過ごしていくうちに自然と皆と仲良くなり、毎日バスケで戦いながら楽しく過ごした




実は本当はもう一人、私を救ってくれた子がいる


火神大我....


私達と同じ日本人で年も私と一緒ということですぐ仲良くなれた


アメリカに来て暫くは三人で遊んでいたのだが、ある試合で大我はその時調子の悪かった辰也を気遣って、手を抜いてしまうということが起こった











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