第3章 ~二次試験~
糸があと少しで切れる、そんなときにゴンが叫んだ
「今だッ!!!」
ゴンの言葉を合図に一斉に飛び降りる
「ルイ、いくぞ」
キルアは僕の手を引いて落ちていく
その際に卵を取るのを忘れずに
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「どうしたの、ルイ? 食べないの?」
茹でられた卵を手にしたまま食べない僕を不思議に思ったのか
ゴンとキルアがこっちに来る
「いや、もし、もしもだよ
僕の持ってる卵だけ、孵化しそうなやつだったら・・・
茹でられたこれの中には、その・・・、く、蜘蛛の死骸が・・・!」
僕がそう言うと二人はきょとんとして、顔を見合わせてから笑った
「な、なんだよ、こっちは真剣に言ってるのに!」
「ははっ、お前、虫のことになると性格変わるな!!」
「はぁ?」