第1章 ~始まり~
この世界には善と悪が必ずしもあります
けれど、その善悪を定めるのは自分であったり、周囲の人であったり、
事が大きければ世界が定めたりなど様々です
人を殺したら悪と思われていますが、そんなの人間という生物が面倒事
を起こさないようにつくった、ただの縛りです
例えばそう、AさんがBさんに殺されそうになったとします
Aさんは自分の身を守るために抵抗します
そして、誤ってBさんを亡き者にしてしまったとすると
悪いのはどちらでしょうか
Aさんを殺そうとしたBさん?はたまた、誤ってBさんを亡き者に
してしまったAさんでしょうか?
答えは両方とも正解で不正解です
え?何故かって?
簡単な事さ
善悪など存在しないからさ
あったとしても、その人の感じ方次第で善にも悪にもなる
他人がそれを悪だと言っても、自分が善だと思うのなら善だ
ふふ、最初に言っていたことと矛盾していますよね
しょうがないのです、そういう世界なのだから
この物語は自分が正しいと信じて生きてきたある一人の話です・・・