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第2章 笑顔はきっと涙の後で
「あ、紗那!おはよ」
すべての授業を終え、月山さんのところへ向かおうとした私を引き止めたのは
「マキちゃん!」
私の親友マキちゃん。
小学生のころからの付き合い。
「今日もあのミステリアスな美形のとこに行くの?」
「ミステリアスな美形って…はは
行くよ」
ほんとに飽きないねーってマキちゃんは
苦笑いをする。
「そんなにすきなの?」
「………うん、大好きだよ」
「うっわ、素直にさらっと言っちゃったよこの子!
…でも、敵は多いよー?」
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