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恋愛玩具

第4章 玩具



「はあ...」

思いきりついた溜息...
それを聞いていた茉莉はクスクスと笑った

「あゆって本当にバレー嫌いなんだね」

そう...本当にバレーボールが苦手だ
ボールは変な所に飛んでいくし、突き指なんてしたら地味に痛いし...
今日は体もダルイし憂鬱だな...

体育館に着いて靴を履き替えようとした時
間違えて外履き用のシューズを持ってきた事に気づいた

「あ...靴間違えちゃった。茉莉ごめん、取りに行ってくるね!」

「おっけー」

急いで教室に戻ると、着替え終えた男子が教室からゾロゾロと出てきた
体育の時 女子は更衣室、男子は教室で着替えている

(ここで雨宮君に会ったら嫌だな...。早く体育館戻らなきゃ!)

体育館シューズを持って急いで戻ろうとすると
前にいた誰かに思いきりぶつかり尻餅をついてしまった

「痛った...」

思いっきり顔面をぶつけてしまった...
ジンジンする鼻をおさえる

「ごめんっ...!椎田...大丈夫?」

私はゆっくりと顔を上げた
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