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奇跡 【ケロロ軍曹】

第22章 再来




その言葉に

まるで同意するかのように、頬をすり寄せるダーク


恵土「それで…辛かったんだろ…?

苦しくって、どうしようもなかったんだろ…?」

ダーク「こくこく」


恵土「でも…

今はもう、一人じゃないんだ…


お前も、私も…


私がいなくなることを、悲しんでくれる人がいる…

私のことを、大事に想ってくれる人がいる…


お前に、もしいないのだというのなら…

私が、お前のことを想っているよ…」

ダーク「!」


恵土「大好き、だったんでしょ…?

ずっと、大好きで…大切で…
失いたくなかったんでしょ?

だから…
そんなに、思ったんだ…

だから…
歯止めが効かなくって暴れまくったんだ…」

ダーク「ぐぅぅ(涙」


力を吸い取られたことで力が抜け、寄りかかりながらも

思いを伝えるため、言葉を紡ぎ続ける…


その中、ダークは未だ目に浮かぶ涙を止め切れずにいた…


星ごと、同士が全て…

死に絶え、何も残さず消えていったところを…思い出して…


恵土「それは…私も、同じなんだよ…

何度壊そうとしたか、解らなかった…


それでも、想い出はここに在る。


一緒に、ちゃんと隣に居る…


私に、そんな道を進むなって…

必死に伝えようとしてくる…


だから私は、止めることができたんだ…


お前が、自力で止められないのなら

私が、何度でもお前を止める…


ずっと…これからも……


だからさ…(頬に手を添える)

お前も、一人じゃないよ^^


ここに、いるから…

ずっと、私が護り続けるから…





だから…泣いてもいい…

溜め込んだ分、私にぶつけたっていい…


だから…

頼むから…


一人で…生きようとしないで…


そんなのは…辛いだけだから…


(その脳裏に思い浮かぶのは

一人で五年もの間過ごし続けた日々、

村で両親以外理解しようともされずにい続けた
涙、哀しみ、理解者のいない、一人っきりの8年間の日々、

分け合うことのない時間、自身を責め続けるだけの毎日」


そう言葉を紡いだ直後

力尽きて、ダークにもたれかかりながら意識を失う


ダークへの想いを、胸に抱きながら…

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